fukidasi

山の上で

2019.11.5


はじめまして、与の字と申します。


皆さん。世の中には色々な趣味を持った方がございます。
わたしなんか根っからのインドア人間でして、パソコンゲームとかが趣味だったのですが、今じゃアウトドアに出て鉱物採集なんぞしとります。

以前、G県某所の山に水晶採りに行ったときの事です。
ここは、昭和初期の工業用鉱物の試掘鉱跡でして。昔穴掘って捨てた土砂の中に、水晶が混じってまして、それを拾いに行ったって訳です。
急な坂になった未整備の林道を、40分ほど汗だくになって登った先に採集場所はあります。
さあ拾うぞとリュックからシャベルを出してかがみましたら、急に「すいません」と女性の声が。

目を上げる。小さな女物の靴が見えた。
顔を上げると、青いスカートが目に入った。
体を起こすと、そこには白い小型犬を抱いた女の人が。

!!?
うわーでたーお化け?いや、敵!?攻撃が来る!落ち着くんだっ!身を低くしてかわすんだっ!
「あのー」
「は、はい?」
…落ち着いて冷静になって、あわてていた自分をすごく恥ずかしく思いました。。
しかし、なんでこんな標高700メートルの山の上に、世田谷で犬の散歩してるような格好の女性が?
「すみません。水晶の取れる場所って、ここですか?」そう、いたって普通に質問されました。
「ええ。そうですが」平静を装って、返事しました。
「ありがとうございます」
そう言うと、女性はくるりと踵を返し、林の奥に戻って行きました。
???
その時は色々疑問に思いながらも、とりあえず私は元の採集作業に戻りました。

で、後日。地図を確認したら、私の登った林道の反対側に車で登れる道が有ることを発見。
なんにも不思議はなかったのです。

ちなみに、その水晶の採集場所は、今では採集禁止となってしまいました。




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