【第十回】マニュアルとUI設計

マニュアルには、トラブルシューティングとFAQのページは欠かせません。
そして、これらのページがマニュアルの中で最も多く読まれていることは、Webマニュアルの統計データから知ることができます。

①困ったときにしかマニュアルは読まない、が大多数

マニュアル制作側からすると少々残念な事実ですが、ユーザーが欲しい情報を提供することが本分ですので、例え数百ページにわたる大作であっても、ユーザーにとってその1ページがお役に立てば、マニュアル制作者として冥利に尽きます。

なぜマニュアルは「困ったときにしか」読まれないのか。
筆者が考える大きな要素は「UI設計」です。

②UI設計が操作マニュアルを減らす

幅広いユーザー層をターゲットとした製品において、直感的な操作で目的を達成できるUI設計は一つのトレンドになりました。

その結果、ユーザーが操作手順で迷うことが減り、操作手順のページを閲覧する回数が減り、その一方で、相対的に見てトラブルシューティングとFAQの閲覧回数が多い、というのが事実だと捉えています。

③UI設計がトラシューを減らす

トラブルシューティング(通称「トラシュー」)とFAQは、ユーザーレビュー、ユーザーコールといった外部要件を主要件に制作されます。

対策として、製品の機能改善が見込まれるまで、マニュアルの記載内容(トラブルシューティング、FAQ、該当の手順など)の拡充が検討されますが、経験上、製品の技術的な改善ではなく、UI設計を少しだけ見直せば解決できる事案も少なくありません。

製品に組み込まれるエラーメッセージとトラブルシューティングの内容は根本的に同じですから、UIの文言検討・翻訳をご依頼いただいている案件においては、マニュアル制作の経験を活かして、UI設計に関するご提案も可能です。



UI設計の改善により、トラブルシューティングとFAQを閲覧する回数が減ることも示唆しました。

UI設計とマニュアル制作は連携をとることで、双方のブラッシュアップが期待できる、今回伝えたかったポイントです。

制作するページ数が減るのは、マニュアル制作側からすると手放しでは喜べない事象ですが、冒頭で述べた通り、ユーザーが欲しい情報を提供することが本分ですから、良いのです。

筆者の仕事がなくならないことを祈りつつ、今回はここで終わりたいと思います。


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