【第八回】多言語マニュアルの作成でおさえておきたいポイント

当社では、多言語のマニュアル作成の仕事もさせていただいています。
この仕事で実感するのは、ベースになる日本語版の制作段階から多言語化を意識しておくことも大切、ということ。最初から多言語マニュアルの作成を意識して作られているかどうかで、記載内容の適切さや読み手への伝わりやすさだけでなく、マニュアルの品質や制作コストも変わってきます。

①翻訳するだけでは多言語マニュアルは作れない

一般的に多言語マニュアルは、まずベースになる日本語版を制作し、英語版や他の言語に翻訳して作成しますが、ただ翻訳するだけでは十分ではありません。

身近な例では、単位表記の問題があります。メートル表記の日本語版をそのまま翻訳して英語版を作成しても、ヤードポンド法が使われているアメリカのユーザーには正確には伝わりません。
また、別の例を挙げると、国や地域によって、法律や国際規格などでマニュアルに記載が義務付けられているものがあります。

そのマニュアルが読まれる国や地域の違いを考慮して、現地の慣習や文化、法律に合わせた記載にしないと、使えるマニュアルにはなりません。

②日本語版の制作時に多言語化を意識しておく

こうした点を考慮しないで日本語版を制作した場合、多言語マニュアルを作成する段階で翻訳以外の作業が増え、作業内容が複雑になります。多言語化のスケジュールも長期になり、複雑な工程の中で記載ミスが発生する可能性も高くなります。

このような問題を避けるために、日本語版の制作時からある程度マニュアルの多言語化を考慮しておく必要があります。
先の単位表記の例では、アメリカ向けのマニュアルでは翻訳時に単位表記をヤード表記に変更するか、英語圏全体をターゲットにしたマニュアルでは日本語版制作の段階から両方の単位で併記するルールにしておけば、多言語マニュアルの作成はスムーズに進みます。
また、法律・国際規格などで記載が義務付けられている記載については、1箇所にまとめて記載するようにしておくと、該当の記載を差し込む手間も少なくなり、多言語化の作業を効率化や記載ミスの低減にもつながります。

多言語マニュアルを作る予定がないということでなければ、このように多言語化を意識しながら日本語版を制作していくことも大切なことなのです。


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弊社では、日本語や英語のマニュアル制作はもちろん、フランス語やドイツ語など約40言語のマニュアル作成も承っております。


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