【第五回】 マニュアルの「デザイン」

マニュアルと聞くと、「文字だけで構成された説明文」という印象がありますが、より分かりやすく、より読みやすくするためには「デザイン」も重要な要素の一つです。

マニュアルの種類によって、読み手の属性も違ってきます。
属性とは性質や特徴のことで、例えば女性か男性か、初心者か熟練者か、20代か40代かによって、必要とする情報が変わってきます。


今回は、マニュアルを制作するにあたって、読み手側がより使いやすくなるためのデザインの方法についてご紹介します。

①文章

長くてだらだらとした文章だと、読み手に圧迫感を与えてしまいます。
その場合は、段落ごとに分ける・言い回しをすっきりさせる・図表を入れるなどの工夫をすると、直感的に読みやすいと感じることができます。

昨今は、スマホやSNSが普及したことにより、すばやく情報を手に入れたいという需要が高く、じっくり読まなくても分かる「短さ」が求められています。


②文字

文字の書体(フォント)には明朝体とゴシック体がありますが、読みやすい文章に適しているのは、明朝体か細めのゴシック体です。小さくても目に負担がなく読み進めることができるためです。

タイトルに適しているのは、太めのゴシック体です。主張が強く、太さが均一でまとまりが出るためです。


③レイアウト

文字の大きさはタイトル、見出し、本文の順に小さくしていくことが基本です。この大きさの差をジャンプ率といいますが、このジャンプ率が高いほどメリハリが出ます。
通常、見出しと本文のジャンプ率は、2倍が適切です。ちなみに新聞は3~8倍のジャンプ率です。

また、「余白」もとても大切です。タイトルや見出しと本文との間、文章の行間や文字間を広げるだけで読みやすさが随分変わってきます。


④色

色はあまり使いすぎると、ごちゃごちゃした印象になります。
ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの3色に抑え、6:3:1の割合で使用することが基本です。

また、青は信頼性や男性的、赤は活発で女性的など、色によって受ける印象も変わってきますので、読み手の属性によって使い分けます。


⑤ユニバーサルデザイン

遺伝の影響による色弱者や、高齢者にとって見えにくい色が存在します。

例えば、「赤と緑」や「青と黒」の色が区別しにくく、同じ色に見えてしまう場合があります。
また、高齢者にとっては、極端に小さい文字が見えにくい場合があります。

年齢や性別や能力の違いにかかわらず、最初からすべての人にとって利用しやすく設計されたデザインのことを、ユニバーサルデザインといいます。

ユニバーサルデザインを意識することは、読みやすいマニュアルを制作するにあたって、とても重要なポイントです。


このように、マニュアル制作では文章のみではなく、読み手の属性を考慮しながら、多くの方がストレスなく使えるように「デザイン」も重要視しています。


■ドキュメントサービス部では
弊社では、「デザイン」の評価も含めて、現状のマニュアル評価と改善提案を承っております。


お問い合わせだけでも構いませんので、お気軽にご連絡ください。


お問い合わせ
Copyright(c) 2015 Software Engineering CO.,LTD.