tosa

【第七回】 will の続き

2018.04.27


前回は will と shall の話をしかけて時間切れ?になってしまいました。今日はその続きからです。


will と shall の違いについては、英米の用法の違いとか、表現として新しい古いとかいうことがよく話題にされますが、私が面白いと思ったのは、マッカーサー元帥の "I shall return." に関する友人の説明です。
「will と shall に意味の違いはあまりないが、米語で shall は古くてキザ。マッカーサーの時代にも既に古い表現になっていて、キザなマッカーサーは印象づけのために意識して使った」と言っていました。
この記事を書くにあたり、前回同様これもちょっとネットで検索してみましたが、けっこう沢山ありました。ほとんどが、shall は運命や義務感、神の定めによりという「ニュアンス」があるとの説明がされていますが、納得できる根拠が書かれたものは短時間では結局見つけることはできませんでした。


納得できない説明というと、"I'm on my way." の例が頭に浮かびます。これもウェブでよく取り上げられています。
映画などで犯罪の通報を受けた刑事が"I'm on my way." と言って受話器を置いて席を立つシーンで、「すぐ行く」という訳をつける説明として、次のような説明がされています。

'on one's way' は「途中に、途中で」という意味である。

例えば
'He is on his way home.' は「彼は帰宅途中です」となり、
'She is on her way.' は「彼女は向かっている途中です」という意味です。
なので、I'm on my way.' は「私は向かっています」つまり「すぐ行きます」という意味です。

「向かっている途中です」がなぜ「すぐ行きます」になるのか。「(もう)すぐ着きます」ならわかりますが、「すぐ行きます」は、これから出かけるという意味だと思うのですが、いかがでしょうか。
自分の席で電話を切る前に「向かっている途中です」というのは変なので、その意味で言えば「すぐ行きます」は合っているのですが、どうしたら "I'm on my way." という英語から「すぐ行きます」が導きだせるのでしょうか。「向かっている途中です」だから「すぐ行きます」になるというのでは説明になっていません。「英語は分からないが画面を見て台詞を想像している」と言ってくれれば納得がゆくのですが。

米国人の友人の説明によればこうです。
I'm on my way が、「途上にある」= もう出ているのは間違いない。しかし、on my way の出発点は、"行くと決心した時点" なので、受話器を持っていても英語的には、もう「途上にある」のだそうです。

結局、英語を解釈して訳をつけるとすれば「じきに着きます」くらいしかないのですね。そうならそうとウェブの「英語の先生」たちもちゃんと書いておいてくれれば良いのですが。

さて、意味不明な説明が溢れ、翻訳の勉強には有害なことも多いネットですが、私がとても便利だと思っている使い方がありますので、最後に紹介しておきます。画像検索です。

例えば、「well-designed room」の意味を調べるとします。
まず 「well-designed 」を調べると、「よく設計された」から始まって「綿密に策定された」、「適切に計画された」、さらには「いやいや、そうではなく『設計が素晴らしい』と言う語順にするのが『日本語らしい』」などいろいろ出てきます。私の知りたいのは、「well-designed room」 の本当の意味、つまり、この言葉を英語国民が見て、「美しいデザインの部屋」を思い浮かべるのか、「巧みな設計の部屋」を想像するのかなのですが、なかなか説明はありません。
そういう時には、well-designed room を画像検索してみます。そうすると、「機能的な部屋」というより、「綺麗な部屋」の画像がたくさん出てくるので「美しいデザインの部屋」で良いのだろうと結論づけることができます。百聞は一見に如かず。
画像検索、役立ちます。


それではまた。よさこい。よさこい。

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