tosa

【第四回】 willing to

2018.1.31


今回は、大学入試の熟語集でもおなじみの willing to についてのお話です。


私は学生の頃、「喜んで~する」と覚えていました。
ところが、実際に留学中に接した場面では、この willing to を言っている人が喜んでいるようには見えません。

"I'm willing to go there with you".

と浮かない顔で言っていたその人に聞いてみると、willing to は

「気乗りのしないことを消極的にする」

という意味だとのことでした。

さらに辞書を調べてみると上記の意味は通常「叙述用法」の場合であり、lend a willing hand to などの「限定用法」ではおなじみの「喜んで~する」という意味でした。ややこしい。

なお、似たような例に hate to があります。
hate は「憎む」なので I hate to do it. は、「とてもできません」と習ったように記憶していますが、これもまた逆の場面での用例をいくつか見かけました。
お母さんに促されて "I hate to go" と言いながら学校に出かける子供や
"I hate to say..." と切り出して、耳の痛いことをズバズバ言う人とか。
結局、「行きたくないよー」とか「言いにくいことだけど」ということで、それを絶対しないとか、拒絶するとかいうこではありませんでした。

さて、 willing to の話に戻りますが、「『いやなことを消極的にする』という意味なら、日本語では『やぶさかではない』がぴったりだな」などと、そのときは一人で納得していましたが、最近「やぶさかではない」の意味は「努力を惜しまない」とか「快く~する」であると国語辞典を見てびっくりしました。今度もまた逆の意味で覚えていたようです。
ただし、文化庁による「国語に関する世論調査」によると、やぶさかではないを「仕方なくする」という意味で使うのは50代以降の人に多く、それより若い世代は本来の「喜んでする」という意味で使っているようです。
私は「喜んでする」の世代なのですが、なぜかここでも逆に覚えていたようです。

ほんとに言葉は難しいですね。

それではまた。よさこい。よさこい。

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